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【the Gold Experience】プリンスを知らない貴方に聴いてほしいおすすめアルバム名盤5選④

こんにちは、りぜろうです(^_^)

 

 

前回ご紹介したアルバムはこちら

↓ 

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プリンスを知らない貴方に聴いてほしいおすすめアルバム④

 the Gold Experience

プリンスを知らない貴方に聴いてほしいおすすめアルバムシリーズも4枚目のご紹介となりました。

今回は、1995年に発表されたこちらのアルバム。

ゴールド・エクスペリエンス

ゴールド・エクスペリエンス

  • アーティスト: アーティスト・フォーマリー・ノウン・アズ・プリンス
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1995/10/10
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログ (6件) を見る
 

 

 

 

ゴールドエクスペリエンス?

ってなった方、”ジョジョの奇妙な冒険”の読者ですね!?

 

そう、第5部主人公”ジョルノ・ジョヴァーナ”のスタンド”ゴールドエクスペリエンス”の元ネタです。

 

 

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作者の荒木飛呂彦先生は、Princeファンとして有名で、第8部にあたる”ジョジョリオン”の主人公スタンドにも”ソフト&ウェット”というプリンス由来の名前を付けています。

 

コアなファンの多い”ジョジョの奇妙な冒険”、独創的な表現手法は、プリンスのオリジナリティと重なる部分があります。

絵がダメっていう方もいますよね・・・汗。好き嫌いがハッキリわかれちゃうところもプリンスと重なるかも・・・(^_^;)

 

りぜろうもジョジョファンです(^_^)

いつか、ジョジョのこともこのブログで触れたいですね。

 

”黄金の体験”というタイトルにふさわしいこのアルバムを今回はご紹介します。

 

90年代の”Purple Rain”

これは、まったくのりぜろうの主観ですが、この”the Gold Experience”という作品、ほんの少しのボタンの掛け違いがなければ、”Purple Rain”と並ぶヒット作になっていたんじゃないかなって思ってます。

 

プリンス作品紹介シリーズ1回目でご紹介した”Purple Rain”

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ポップでロックでゴージャスなこのアルバム。大ヒット作になってもおかしくない・・・と、りぜろうが個人的に思っているこのアルバムは結果的にセールスはあまり振るいませんでした。

 

アーティストの権利をめぐってレコード会社と大喧嘩

この時期、プリンスは契約レコード会社ワーナーブラザースとアーティストの権利をめぐって大喧嘩を繰り広げていました。

 

喧嘩の火種は、

レコード会社の干渉を受けず自由に作品を創作する権利と、

品から得られる利益はまずアーティストが優先されるべきというということと、

そして何より作品の原盤権はレコード会社ではなくアーティストが所有すべきという3点。

 

創作意欲過多なプリンスにとって、売上動向を気にしてアルバムの発売スケジュールを決定するレコード会社の姿勢にはもともと不満がくすぶっていました。

作品から得られる利益はまずアーティストが享受すべきと考えるプリンスは、レコード会社が得ている莫大な収益はアーティストからの搾取によって成り立っていると訴えます。

 

そして、何より作品の原盤権をだれが持つかということ。

あまり詳しくないのですが、著作権とは少し意味合いが違って簡単に言うと、原盤(マスターテープ)から生まれる利益と原盤の利用権を持つもので、一般的に創作者というよりも録音者(その費用を出したもの)がもつようです。

 

プリンスにとって、アーティストが創作した作品の権利をレコード会社が所有しているというのは我慢ならないことだったんだと思います。

 

最近では、テイラースウィフトがこれに言及してますね。よっぽどの成功をおさめたアーティストでない限り、こんなレコード会社に喧嘩売るようなことできませんよね。

テイラースウィフトもかっこいいよなぁ、彼女も好きなアーティストの一人です(^_^)

 

 

喧嘩は収まるところをしらず、この前年に発表されたアルバム”Come”ではアルバムのアーティスト名を”Prince 1958 - 1993”とし、プリンスの死を宣言。

 

”プリンスは死んだ。僕はもうプリンスじゃないからワーナーブラザースとの契約には縛られない”

とか、ちょっと理解しがたいわがままを言いだす始末(^_^;)

 

 

ちなみに、この時”僕はプリンスじゃない。これが僕の名前だよ”ってだしたのがこれ。

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”全く新しい概念だから読み方はないんだ”

 

・・・?

名前よべないじゃん・・・(´・・`)

 

 

 

こんな流れの中で、この”読めないシンボルマーク”をアーティスト名義として、発表されたのが”the Gold Experience”だったのです。

 

しかし、こんな大混乱を巻き起こしている状態、レコード会社もプロモーション活動しようもなく、まともな宣伝活動もされないまま発表され、内容のわりに売上は伸び悩む結果となりました。

 

世界一の高額契約アーティスト

この騒動で、プリンス自身も世間から不評を買います。

 

実は、この2年前1993年にプリンスがレコード会社と結んだ契約は破格の内容でした。

その契約の内容とは、アルバム6枚製作で契約金は1億ドル(円じゃないです・・・)に1枚発表ごとに200万ドル。さらに、ワーナーブラザースの副社長のポストまで用意されたものでした。

 

しかも、プリンス本人はデビュー時の契約から、作品制作について一切他者に口を挟ませないようセルフプロデュースの権利を獲得していたんです。

 

ちなみに、この当時マイケルジャクソンやマドンナでも6,000万ドルといわれていたそうです。この契約がいかに破格であったかわかると思います。

 

わがまま殿下に手を焼いた結果、副社長のイスを与えて会社に取り込んじゃえば、少しはおとなしくなるだろってことだったんだと思うんですが、プリンスの活動はレコード会社に縛られることが増え余計に不満が募ることになるとは・・・。

 

しかも・・・この時期、公の場に出る際は頬にSLAVE(奴隷)とか書いて,くる始末。

100億円の契約を結んでおいてレコード会社の奴隷も何もないでしょうに・・・。

世界一の高額契約奴隷ですよ。

※下にある最後の”Gold”のPVがそうなってます。

 

世界一の契約額をゲットして、創作活動についてセルフプロデュースの権利を持っている人間が、”アーティストはレコード会社に搾取されてる”とか言い出したら、そりゃ世間は「あいつなんなんだ!?怒」ってなりますよね。

 

 

 

実際のところ、彼の本意は彼自身のことはもとより、周囲の若いアーティストの契約状況をしり、一連の行動に出たようなんですが・・・世間はそうは受け止めません。

 

結果、アルバム発表にあたりレコード会社のバックアップもなく、世間からも不評を買い・・・・売れるわけがありませんよね。

 

 

音楽をネット配信した最初のアーティスト

このアルバム、演出としてコンピュータオペレーターと思われる女性がところどころに出てきます。

今、聴くと若干滑稽な演出なのですが・・・この演出、いかにプリンスが時代の先を見ていたのかを現しています。

 

実は、この時期プリンスは自分のファンサイトを通じて楽曲のダウンロード配信を始めていたのです。

世界で最初に音楽をインターネット配信したといわれているアーティストが、プリンスとデビットボウイ。

 

天才たちには次の時代が見えていたんだろうなぁ・・・(´ω`*)

プリンスの場合は、なんとかレコード会社を通さないで作品をファンに届けられないかと試行錯誤してたんでしょうね・・・。

 

スティーブジョブズによって、iTunesやiPodが普及したのは2001年。さかのぼること6年も前に、インターネットを通じて音楽を楽しむことを試みていたんです。

 

 

・・・しかし、今のように大容量の通信に耐えられるような回線技術はなく、かなり不安定なものだったようです(^_^;)

日本からダウンロードを試した人の話もどこかで見かけましたが、1曲おとすのに数時間、それも途中で切断しちゃったりで、実用に耐えるようなものではなかったみたい。

 

時代の先を行きすぎちゃったかな・・・。

おすすめ曲

Endorphinmachine

これ、たいていの人は一度は聞いたことあると思います。

K-1グランプリのテーマ曲になってたあれです。

強烈なギターの響きではじまって、金切り声気味な叫びがはいるあれ。

 

どういう経緯で、この曲が選ばれたのか全然知らないんですよね・・・。

関係者の中にパイプがある人がいたのか、スポンサーによほどのファンがいたのか・・・。

日本では、さほど知名度が高くないプリンスが選ばれた経緯がとっても気になります(笑)

 

このアルバムに収められた”319”という曲も、映画”コールガール”で使用されているので、前述したような状況でなんとしてもレコード会社抜きで成功させたいプリンスの思惑と一致したんだろうと思ってます。

 

the Most Beautiful girl in the World

世界で一番きれいな女性っていう、べたべたにどストレートな曲。

日本では、松田聖子さんがカバーしてます。

 

 

最初の奥様、Mayteに贈った曲だとか。 

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”君を見て、神様が女性を創った理由がわかったよ”って歌詞をささげてます。

 

ちなみにプリンスが定義する美しい女性は、外見の話じゃなくなりたい自分になれた女性だそうで、ミュージックビデオでは、結婚して母になった女性、歌手になった女性、政治家になった女性などなど夢を実現した女性たちの笑顔に向けて、"the Most Beautirul Girl~♪"って歌ってます。

途中、浅丘ルリ子さん的な方が出てきますが、浅丘ルリ子さんではありません。プリンス本人です・・・。 

Gold

レコード会社へのメッセージなのか、自分へのメッセージなのか、社会に対してのメッセージなのか・・・前向きで力強いメッセージソング。りぜろうも大好きな曲です。

 

お気に入りの歌詞

誰もがすでに売られているものを売りたがり

誰もがすでに語られていることを語りたがる

打ち破るつもりがないなら

お金にどんな意味がある?

キラキラ光るものすべてが黄金ではないんだ

 

 

 

このアルバムの最後はこう締めくくられます。

welcome to the dawn

夜明けへようこそ

 

 

 

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