プリンスを知らない方に聴いてほしいおすすめアルバム5選①
Purple Rainはこちら
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プリンスを知らない貴方に聴いてほしいおすすめアルバム②
PARADE
1986年に発表されたアルバム『Prade』
前回ご紹介した『Purple Rain』と同じように、自身が主演する映画のサントラアルバムとして発表されました。
このアルバムを最高傑作とするファンも多い名作です。
引算の傑作
このアルバム、全体を通して音数がめちゃくちゃ少ない。
アルバムを通じて、プリンスは究極の音のミニマリストになってます。
スカスカっていっていいくらいまでシンプルなのに、聴いていて表現の奥行きを感じさせる不思議なアルバムです。
楽曲として成り立つギリギリの線までそぎ落とされてます。言ってみれば、音を断捨離してる感じ。
ここまで音数を減らして成立しているということ自体、プリンスの楽曲が本質的にクオリティの高いものであったことを証明してます。
必要最低限の味付けだけして素材で勝負する日本料理みたいな感じです。なんか変な例えですけど・・・。
この作品は、プリンスが持つ才能の凄みを感じさせる傑作だと思うんですが、後述する主演映画の酷評もあってか、当のプリンスご本人はこのアルバムについて、あまりお気に召していないようでした・・・(-_-)
アルバムの色
特に80年代の作品に顕著なのですが、プリンスの作品はアルバムのジャケットワークの色合いと楽曲の色が一致していたように思います。もちろん・・・こういうのは主観の問題なのですが・・・。
音で色を表現していたんだと思います。
前回紹介したPurple Rainでは、紫色の持つ高貴さと妖しさのイメージを楽曲で表現していました。
『Prade』では、ストイックなほどシンプルに仕上げた楽曲のイメージ通り、ジャケットワークもモノクロになってます。
キャリアの中で何作かモノクロジャケットワークのアルバムが発表されていますが、どれも音数が少ない楽曲構成になっていたので、多分狙ってたんじゃないかなぁ。
映画”Under the Cherry moon"
2作目の主演映画になるのですが、この映画の受賞歴が・・・
あのゴールデンラズベリー賞で8部門ノミネート、5部門受賞という結果を残しました_| ̄|○
どうやらプリンス本人もこの映画の出来が気に入らなかったようで、かなり落ち込んでいた様子を当時のフィアンセが語ってます。
なかなか思うようにできない制作環境があったのかもしれません・・・・。
フランスを舞台にしたピアノ弾きのジゴロの物語・・・、全編モノクロで雰囲気はそれっぽいんですけどね・・・、プリンスの強烈な個性としてのナルシシズムが全開になっちゃような作品です。
プリンスを映像で見ていたいっていうファンにとっては、ある意味ごちそう映画なんですが・・・ファンじゃなかったらちょっと・・・。
ちなみに相手役の女優さんはクリスティン・スコット・トーマスさん。
美人(´ω`*)
"イングリッシュペイシェント"という映画でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた方です。
・・・それが、この映画ではゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞ノミネートって。
"kiss"と"Sometimes It Snows in April"
どうしても聴いてほしい2曲。
kiss
全米シングル1位になった曲です。
この曲衝撃的だったなぁ・・・(´Д`)
しかもシングル1位って・・・、アメリカではこんな曲が受けるの?って不思議に思いました。
PVもプリンス全開映像・・・かなり濃いです。
もともとは、自分のファミリーバンドにあげようとしてたみたいですが、自分で気に入っちゃって、取り上げて自分で発表したそうです・・・わがまま(笑)
いきなりリバーブなしプリンスの生声でスタートします。
ギターも入ってますが、ほとんどプリンスのボーカルだけで成り立ってるのに、エロくてポップ。
初めて聴いたときはホントに衝撃的でした。
Sometimes It Snows in April
”時には4月に雪が降ることもある”っていうこの曲。
彼が亡くなった4月21日を表現するのにぴったりの曲となってしまいました。
”時折、人生が終わらなければいいと思う
でもいいことは永遠には続かないって人は言う”
・・・哀しくなるわぁ。その通りになっちゃったよ、プリンス(T_T)
豊かで儚く哀し気な名曲です。
アルバム『Parade』
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『Sign "☮︎" The Times』はこちら
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旅行記も書いてます。
つづく。