こんにちは、りぜろうです。
前回の記事はこちら。
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年末年始の恒例行事②神映画”Godfather”を観る
さて、プリンスのカウントダウンライブDVDで年越しのあとは、正月期間の数日をかけて、名画中の名画”Godfather”シリーズを鑑賞します。
後世に残したい映画100選なんかの常連映画”Godfather”
今さらりぜろうが語るまでもなく名画中の名画です。
この3部作を正月期間をかけて鑑賞するのが年明けの恒例行事なんです。
なぜ、正月にGodfatherを観るのか?
理由はひとつだけ。
めっちゃ長尺なんです。
1編がそれぞれ3時間前後、パート2に至っては3時間半くらいあるんですよね・・・。
全部見ようとすると10時間くらいかかっちゃう(;^ω^)
これ、さすがに普段の生活ではちょっと・・・。
内容も濃いので観るときは、ちゃんと落ち着いて観たい。
そんなわけで、毎年このタイミングで観ることにしてます。
マフィア映画の皮をかぶった家族の物語
この映画、イタリア系移民のマフィアを題材にしてますが、本質は家族の物語なんです。
だいたいこんな話
舞台は1945年のニューヨークから始まります。
幼くしてイタリアから移民としてアメリカに来たヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)。
一大勢力となったコルレオーネファミリーのドンです。
家族は3人の実の息子と一人の養子の4人の男兄弟と娘がひとり。
あと目を継ぐことになるであろう長男、気が弱くマフィアの幹部に向かないであろう次男、マフィアに興味はなく軍に入隊し英雄とされるまでの活躍をした三男マイケル(アル・パチーノ)。
そんななか、ドンであるヴィトーが他のファミリーから命を狙われ瀕死の重傷を負い、その抗争の最中、跡をつぐはずだった長男も命を失います。
家族を守るために、ファミリーの仕事に興味のなかった三男マイケルが心ならずも跡を継ぐことになりドンとして地位を固めていくさまが描かれています。
神演技過ぎるマーロン・ブランド
映画冒頭、コルレオーネの自宅で行われた娘の結婚式を舞台に映画が始まります。
この幸せな風景。
それとは対照的に、結婚式の合間に薄暗いヴィトーの自室で行われる挨拶
このシーン、来客に”ボナセーラ”と名前で語り掛けるこのシーンだけでごはん3杯いけちゃいます。
こんな人の前に出たら震え上がるわ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
この時、マーロン・ブランドは50歳くらい。
なんで50歳でこんな雰囲気だせるのよ!?
このヴィトー・コルレオーネ。
ファミリーを大きくさせた原動力となったものは、家族や仲間との信頼関係でした。
敵となるものには、力を見せてきましたが、自分の周囲との関係性はあくまで愛と信頼によるもの。
周囲にも恐れられつつも慕われている様子が描かれてます。
晩年は、孫と遊びながら幸せな形で世を去っていきます。
マーロン・ブランドって20世紀最高の俳優とかいわれてるそうですね!?
他の出演作をよく知らないんですが、この演技はホントに凄すぎる。
もう途中から何かが憑依したアル・パチーノ
大学を卒業し軍の英雄とまでされて帰ってきた三男マイケル。
映画冒頭の結婚式でのシーン。
後に結婚する恋人のケイと優しい顔のマイケル。
・・・それが、父親を襲撃されたことに端を発し兄の命を奪われたた抗争にケリをつけるため、悪徳警部の命を奪うことに。
この辺から、冷徹な狂気が目に宿り始めます。
マイケルの役柄としてなのか、アル・パチーノ本人になのか・・・何かが憑依してくる。
「お前にはファミリーの仕事をさせず、表の世界で人の上に立ってほしかった」と語る父、ヴィトー。
映画、終盤ではこんな冷たく怖い顔になっちゃってます。
ファミリーの仕事を数年で合法的なものに変え、マフィアの世界から抜け出すことを誓い、ケイに結婚を申し込むシーン。
・・・しかし、ファミリーのドンとして冷酷になっていくマイケル。
組織を裏切ったことが発覚した妹コニーの夫の殺害を命じるほど冷徹になっていきます。
映画ラストシーン。
変わっていくマイケルに不安を感じ始めるケイで物語の幕がおります。
まるでマイケルとケイの関係を仕切るかのように閉められていくドア。
父と同じように、家族と仲間を愛しているはずのマイケル。
家族を守るため、ファミリーのドンとなったはずが、そのことがマイケル自身を変えてしまい家族が離れていく矛盾と不安を予兆させるラストです。
つづく。